墓相学に迷わされる必要は全然ありません。墓相学くらい迷信的なものはなく、そんなことよりも、お墓を建てる時にもっとも必要なことは、先祖の霊を大切に供養する心です。その先祖供養の精神さえあれば、基本的にはどんな墓を建ててもよいのです。
親は子供から贈物を受ける時、その子供の心が嬉しいのであって、金額が高い品物だから嬉しいということがないように、粗末なものであっても、その心だけで充分に満足するものです。仏典にもあるように、貧者の一灯に仏さまがどれだけ喜ばれたか、その心でお墓を建てればよいのです。
墓相学のお墓は値段も高く、なかなか買えるものではありません。墓相学のいうとおりにお墓を買って四苦八苦するようであれば、それは親不孝であり、先祖の霊を苦しませることになります。子供が苦しむのを見て喜ぶ親がどこにあるでしょうか。
墓相学では、墓によって病気になるとか交通事故にあうとか、恫喝的なことをいいます。そんなことが墓によってすべて解決するようであれば、人間に苦労などなくなってしまいます。人生がそんなに簡単なものではないことは誰でも分っているとおりです。だから墓相学の本を読んだりして迷うことはありません。
墓相家の言うことの80%くらいは、単純で常識的なことばかりです。水がたまりやすいとか、日陰になってまったく陽が射さないとか、崖ぷちで危険な場所とか、こんな墓地が良くないことは改めて墓相家が言わなくても、あまり良くない墓地であることは常識でも分ることです。気持ちよくお墓参りのできる墓地でありたいものです。しかしどんな墓地であっても、そのために不幸に見舞われるというのはたんなる迷信にすぎません。
墓石についても墓相家はいろいろなことを言います。しかしどんな家でも必ず栄枯盛衰があり、病気もあれば不幸な出来事が起きるのがあたりまえです。墓石の形式とか石材の質によって、幸不幸が左右される筈はありません。
墓相学の基盤になっているのは、迷信のほとんどが陰陽道の影響を受けているように陰答に陽道とか易とか気学の影響を受けて成立しています。しかし、学問と言えるような体系だった学問ではありません。家相とか手相と同じように、勝手に墓相家が墓相学と名付けているにすぎません。だからこんなことで迷う必要はありません。しかし、手相とか易断が好きな人もいるように、墓相が好きな人もいると思います。ちょうどそれと同じように、気持がすめば墓相学にしたがって建墓するのも一つの方法と思います。
ともかく、墓を建てる時、相談するのがもっともよい方法です。
予算とか、どんな形のお墓にするとか、専門家の石材店に相談すれば、親身にいろいろと教えてくれます。墓相のことについても、石材店が、壇家号の和尚さんに相談するのがもっともよい方法だと思います。
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