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日本生命京都三条ビル旧棟(京都市中京区)〜辰野金吾・片岡安の設計〜

赤レンガの建築物が多く見られる京都にあって、今回紹介する「日本生命京都三条ビル旧棟」はちょっと異色。またその形も独特。それはなぜ?

答えは次号に!
というわけにもいかないので、お答えしよう。それは「辰野片岡建築事務所」が設計したから。「へースゴイ、さすが。でも、どこの事務所?」と、頭を傾げる読者はちょっと勉強不足。

「辰野片岡建築事務所」の辰野金吾と言えば、1896(明治29年)に日本銀行本店、1924(大正3年)には中央停車場(現東京駅)など、多くの近代建築物を生み出した偉大な建築家。「辰野式」と呼ばれる独自の様式で赤レンガ造の建築物を多く手掛けたことで有名。

一方の片岡とは、片岡安のこと。石張りを多用した直線的な細部意匠を用いることを得意とした。

その両人が設計したとなれば、その建物はモダンで、重厚で、センス抜群。いくらお世辞を並べても、いや、賛美してもそれはし尽くせない。

それにしても東京駅のような赤レンガは?と思われるに違いないが、実はこの建物、赤レンガの上に「石」が張られているのである。

それはなぜか?
答えは次号に !!(エッ、もういいって)

答えは耐震性を高めるため。赤レンガには鉄筋が入り補強されている。当時のレンガ作りの建築物は、ただ積み重ねただけで、耐震といった工夫はなされていない。

山本鑑之進が施工し、1914(大正3)年に竣工。昭和58年に改築されたが、塔屋を含む東側部分が鉄筋コンクリート造で補強され、当時の外観を残した。

同ビルがある三条通りは近代京都の経済中心であった。通りにはこの他にも様々な洋風建築物が残り、京都文化博物館(旧日本銀行京都支店)もある。

是非、京都に行った際は立ち寄ってもらいたい通りである。


◎日本生命京都三条ビル旧棟=京都府京都市中京区三条通柳馬場西入桝屋町75